Infoseek 楽天

届け、福島の魅力 「日韓交流おまつり」で日本酒の試飲に大行列 ソウルからヨボセヨ

産経ニュース 2024年9月26日 7時0分

今年で20回目となる日本と韓国の文化交流イベント「日韓交流おまつり」が22日、ソウルで開かれた。昨年だけで約700万人の韓国人が日本を訪れるなど、韓国では空前の日本ブームなだけに大盛況だった。

驚いたのは、ソウル福島県人会のブースで地元の日本酒の試飲が始まると、瞬く間に大行列ができたことだ。韓国人たちは「おいしい」と口にし、頻繁に日本を旅行するという30代男性は「今度は福島にも行ってみたい」と笑顔を見せた。

県人会の永井宏志郎会長によると、日韓交流おまつりで福島の酒を提供するのは今回が初めて。韓国内で福島の酒を輸入する業者が見つからず、昨年は断念した経緯があった。

2011年の震災前までは福島県は韓国人に人気の観光地で、県を訪れる外国人の半数を韓国人が占めたが、震災後に1割以下に減ったまま回復していない。原発事故のイメージから福島を敬遠する韓国人が多い。「韓国人は見向きもしなくなった」と再誘致に消極的な福島の人たちに「この行列を見せてあげたい」と永井さんは話す。

日本へのリピーターも増え、「韓国人があまり行かない地方に行ってみたい」と言う韓国人も多い。福島の魅力を知り、「福島に行ってきたんだ」と周囲に自慢する韓国人が増えることを期待したい。(桜井紀雄)

この記事の関連ニュース