Infoseek 楽天

北朝鮮がウクライナ侵攻「参戦」 軍特殊部隊1500人露極東入り 韓国情報機関

産経ニュース 2024年10月18日 22時29分

【ソウル=桜井紀雄】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は18日、北朝鮮がウクライナ侵略を続けるロシアを支援するため、朝鮮人民軍の大規模派兵を決め、既に第1陣約1500人が露極東地域に入ったとの情報を明らかにした。韓国当局は、北朝鮮が参戦を始めたと判断した。聯合ニュースが伝えた。北朝鮮による地上軍の大規模な海外派兵は初めてとされ、ウクライナの戦局にも影響を与える可能性がある。

派兵されたのは、軍特殊作戦部隊である「第11軍団」所属の将兵で、近く第2陣の兵員輸送も行われる見通し。第11軍団は「暴風軍団」との異名を持つ最精鋭部隊。最終的に4個旅団計約1万2千人規模の兵力がウクライナの戦場に投入されると予想されている。

北朝鮮が日米韓への敵対姿勢を強める中、軍の特殊部隊が戦場で実戦経験を積むことになれば、日韓の安全保障情勢にも影響を及ぼしかねない。

国情院によると、第1陣は今月8~13日に北朝鮮北東部の清津(チョンジン)や東部、咸興(ハムフン)付近の地域から露太平洋艦隊の揚陸艦4隻と護衛艦3隻に乗船し、露極東ウラジオストクに移った。ウラジオストクのほか、ウスリスクやハバロフスクなど極東地域の複数の拠点に駐留。訓練を終え次第、戦地に送られるもようだ。

北朝鮮の兵士らはロシア人兵士を装うため、ロシアの軍服やロシア製武器、シベリア地域の住民を装う偽身分証も受け取ったとされる。

この記事の関連ニュース