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北朝鮮もロシアとの「戦略条約」批准、ウクライナ軍との戦闘本格化か

産経ニュース 2024年11月12日 7時33分

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領が6月に署名した「包括的戦略パートナーシップ条約」に関し、北朝鮮が批准手続きを終えた。北朝鮮メディアが12日、国家首班である金氏が11日に批准に関する「国務委員長政令」に署名したと伝えた。条約は有事の際の軍事的相互支援を定め、事実上の軍事同盟とされる。

条約について、ロシア側も批准法の上下院採択を経てプーチン氏が9日に署名し、批准済み。両国による批准書の交換をもって発効する。

ロシアから侵略を受けるウクライナは、北朝鮮がロシアに派兵した朝鮮人民軍の将兵約1万1千人が露西部の激戦地、クルスク州に配置されたとしている。北朝鮮兵とウクライナ軍との小規模な戦闘は確認されているが、条約発効を受け、朝鮮人民軍部隊の戦闘参加が本格化し、追加派兵も行われる可能性がある。

クルスク州には、ロシア側の兵力約5万人が投入され、露側が近く大規模攻勢に出る可能性が指摘されている。北朝鮮の将兵も一部加わっているとみられる。

北朝鮮の憲法上、条約の批准は国会に当たる最高人民会議が担うが、「重要条約」については国務委員長を務める金氏の権限で批准できる。

条約発効を受け、ロシアから北朝鮮への核・ミサイル分野での軍事技術の提供が加速する事態も懸念される。

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