韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」は30日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部(東京都千代田区)前で集会を開き、日韓被害者の北朝鮮からの早期帰国を訴えた。
家族会メンバーの6人は28日夜に日本に到着。被害者情報などをまとめたビラを、ドローンを使用して中央本部内に散布することなどを計画していた。
しかし、日本の関係当局の使用許可が得られなかったなどとして、当初予定していた29日の集会開催を中止。30日には北朝鮮側に対し「これ以上の脅しをやめ、南北対話の場に出ろ」と訴えるビラを用意して中央本部前を訪れたが、この日も警備当局との協議が合意に至らず、ビラの伝達を断念した。
家族会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は記者団に対し、「日本の拉致被害者家族と連携し世論喚起を行いたかったが、今回は実現しなかった」と説明した。