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ベネズエラ大統領選野党候補がスペインへ出国 亡命図ったか

産経ニュース 2024年9月8日 15時43分

【ニューヨーク=平田雄介】南米ベネズエラで7月に実施された大統領選の野党候補ゴンザレス氏がスペインへ向けて出国した。ロイター通信が9日、ベネズエラとスペインの政府当局者の話として伝えた。強権左派の現職マドゥロ大統領が一方的に「勝利」を主張し、野党勢力を弾圧する中、ゴンザレス氏は亡命を図った可能性がある。

ベネズエラのロドリゲス副大統領のインスタグラムへの投稿によると、ゴンザレス氏は数日前、首都カラカスのスペイン大使館に「自発的に避難」した。

スペインのアルバレス外相のX(旧ツイッター)への投稿によると、スペイン政府は「ゴンザレス氏の要請」に応えて「空軍機」でゴンザレス氏をスペインへ輸送している。

7月のベネズエラ大統領選を巡り、選挙管理当局は集計データの詳細を公表せずに「マドゥロ氏の勝利」を発表した。これに対して野党側は、全国の電子投票機の約8割から独自に回収した集計データをホームページで公開し、ゴンザレス氏が圧勝したとしている。

ベネズエラ検察は2日、ゴンザレス氏が集計結果を公表して選管当局の職務を侵害したとして、職務簒奪(さんだつ)や公文書偽造などの容疑で逮捕状を取り、ゴンザレス氏の行方を追っていた。

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