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米国務長官がガザ停戦受諾を要求 イスラエル首相と会談、ハマスは「難色示した」報道も

産経ニュース 2024年8月19日 19時27分

【カイロ=佐藤貴生】ブリンケン米国務長官は19日、訪問先のイスラエルで同国のネタニヤフ首相と会談した。パレスチナ自治区で戦闘が続くイスラム原理主義組織ハマスとの停戦を受け入れるよう求めたとみられる。ブリンケン氏は会談に先立ち、ガザの停戦合意は今回が「恐らく最後のチャンス」になると述べ、全当事者に歩み寄りを促した。

米国など仲介3カ国は15、16日にカタールで間接協議を開き、今週はエジプトで集まって協議妥結を目指す方針。だが、ニュースサイト「タイムズ・オブ・イスラエル」は19日、提示された停戦案にハマスが難色を示したと伝えた。

停戦案の土台は5月末にバイデン米大統領が発表した。ハマスは、エジプトとガザの間を隔てる全長約14キロの境界に、イスラエル軍を展開させる新たな条件をネタニヤフ氏が提示したと主張。また、先週の協議終了後、米国などがその条件に沿った停戦案を提示したと批判している。

同サイトによると、ネタニヤフ氏は18日、「(停戦で合意する)チャンスはそう大きくない」と述べた。国内でハマスの最高指導者を殺害されたとしてイスラエルへの報復を誓ったイランの外務省報道官は19日、「イスラエルは停戦に興味がない」との見方を示した。イランは停戦協議中は報復を控える方針を示唆している。

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