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イスラエル、ベイルート中心部空爆 22人死亡、幹部標的か ガザで14日からポリオ接種

産経ニュース 2024年10月11日 10時32分

【タバ(エジプト北東部)=佐藤貴生】イスラエル軍は10日、レバノンの首都ベイルート中心部を空爆し、22人が死亡、120人近くが負傷した。親イラン民兵組織ヒズボラの幹部で、レバノンの治安当局との連絡調整を担うワフィク・サファ氏を狙ったとの情報がある。

現場は人口が密集する住宅地で、イスラエル軍は事前に警告しなかった。民兵を統率する幹部司令官を殺害してきた軍が対象を広げたとの見方もある。

一方、パレスチナ自治区ガザで感染拡大が懸念されるポリオ(小児まひ)を巡り、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長は10日、約59万人の10歳未満の児童を対象に2回目のワクチン接種を14日から始めると発表した。

ガザで戦闘を続けるイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスが地域を限定して一時休戦することで合意したという。ラッセル氏は「(合意が)順守されることが重要だ」と強調した。国連によると、9月に行った1回目接種は対象児童の90%に達した。

イスラエルのメディアは11日、軍が国外から飛来した無人機を迎撃したと報じた。中部アシュケロンには空襲警報が発令された。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のトルカレムでは10日、軍の空爆で、ハマスと共闘する過激派「イスラム聖戦」の幹部が殺害された。

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