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ガザ停戦協議継続、カタールはイランに静観呼びかけ 英仏外相はイスラエル訪問

産経ニュース 2024年8月16日 20時8分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦を目指す間接協議は16日、前日に続いてカタールの首都ドーハで開かれる。カービー米大統領補佐官は「(停戦合意の)障害は乗り越えられる」と述べ、交渉の前進に期待を示した。ハマスは協議に参加していないが、終了後にカタールなど仲介国と話し合う見通し。

協議は15日に再開された。イスラエル有力紙ハーレツ(電子版)によると、協議を仲介するカタールのムハンマド首相は15日の交渉結果をイランの外務当局者に説明し、協議継続のため「平穏を維持する必要」があると強調した。

ハマスの最高指導者を国内で殺害されたイランはイスラエルが殺害に関与したと断定し、協議で停戦を巡る進展がなければ同国に報復攻撃する方針を示している。ムハンマド氏はイランに拙速な行動を避け、自制するよう求めた形だ。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、幹部が殺害されたとしてイスラエルへの報復を誓ったレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラも、協議中は報復作戦を行わない方針だと報じた。イラン同様、イスラエルに停戦で合意するよう圧力をかける狙いとみられる。

イスラエルのメディアによると、英仏外相は16日にイスラエルを訪問、同国高官らとガザの戦闘の状況や緊張緩和策などを話し合う。ガザ保健当局は15日、昨年10月に始まったイスラエルとハマスの戦闘による死者が4万人を超えたと発表した。

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