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ハマス最高指導者シンワール氏を殺害か イスラエル軍が確認急ぐ 昨年10月の奇襲を主導

産経ニュース 2024年10月17日 22時49分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘でイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者、ヤヒヤ・シンワール氏を殺害した可能性があり、調べていると発表した。昨年10月7日のイスラエルに対する大規模襲撃の首謀者とされ、死亡が確認されればガザでの戦闘開始以来、最大の成果となる。

ロイター通信は複数のイスラエル高官の話として、治安関連の閣僚はシンワール氏が死亡した可能性が高いと報告を受けていると伝えた。

イスラエル軍はX(旧ツイッター)への投稿で、ガザの建物への攻撃で「3人のテロリスト」を殺害し、うち1人がシンワール氏である可能性があるとした。軍は3人の身元は確認中だとしており、DNA鑑定を行っているとの報道もある。

交流サイト(SNS)には同氏に似た人物が殺害されたような写真が出回っているが、真偽は不明。

ガザの責任者だったシンワール氏は、最高指導者だったハニヤ氏がイラン訪問中の7月末に殺害されたのを受け、最高指導者に就任した。イスラエルの暗殺対象リストの一番上に名前があるといわれ、ガザの地下トンネルに潜伏しているとみられてきた。停戦を拒否する強硬派と報じられた。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、シンワール氏は1962年、ガザ南部ハンユニスの難民キャンプで生まれた。ハマスではパレスチナ人スパイの摘発を進め、多数のスパイを残忍な方法で殺害。イスラエルで収監され、20年以上を獄中で過ごした経験がある。

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