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カタールのタミム首長がシリア訪問 アサド政権崩壊後、国家元首では初

産経ニュース 2025年1月31日 19時20分

【カイロ=佐藤貴生】カタールのタミム首長は1月30日、シリアの首都ダマスカスを訪れ、暫定大統領に就任したアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)氏と会談した。ロイター通信によると、昨年12月のアサド前政権崩壊以来、外国の国家元首のダマスカス訪問は初めて。

タミム首長はシャラア氏との会談で、シリアのすべての民族が参加する政府を早急に作る必要があると述べた。両国はシリアの包括的な復興計画などを協議し、カタール側はシリア支援を強化して支え続ける姿勢を示した。首長には外相や国防相らが同行し、シャラア氏は国際空港で一行を出迎えた。

カタールはアサド前政権期、シリアの反体制派を支援した。前政権が民主化要求デモの武力鎮圧に乗り出した2011年には、駐シリア大使を呼び戻して大使館を閉鎖し、抗議の意を示した。

30日にシリアの暫定大統領に就任したシャラア氏には、サウジアラビアやヨルダンなどがメッセージを送って祝福した。

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