【カイロ=佐藤貴生】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは24日、イスラエル各地に250発以上のロケット弾を発射した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は戦闘が本格化した9月以降の攻撃としては最大規模だとし、イスラエルでは少なくとも11人が負傷したと伝えた。西部テルアビブ近郊やレバノン国境に近い北部ナハリヤなどで負傷者や家屋の損傷が出たとされる。
イスラエル軍はヒズボラの拠点があるレバノンの首都ベイルート南郊などへの攻撃を続けているもよう。レバノン保健省は24日、イスラエル軍の攻撃により23日には全土で84人が死亡したと発表した。米国の仲介で停戦協議が進むなか、戦闘は激しさを増している。
一方、アラブ首長国連邦(UAE)でユダヤ教のラビ(指導者)が遺体で見つかった事件で、UAE内務省は24日、3人を逮捕したと発表した。イスラエルでは同国を敵視するイランが関与したとの見方もあるが、在UAEのイラン大使館は断固否定すると述べた。
パレスチナ通信は25日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部のラファを爆撃して4人が死亡したと報じた。降雨で気温が下がり現地の住民は厳しい生活を強いられている。