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「イランのイスラエル攻撃、5日にも」米がG7に伝達 ネタニヤフ首相「代償払わせる」

産経ニュース 2024年8月5日 20時6分

【カイロ=佐藤貴生】イランや親イラン民兵組織ヒズボラなどがイスラエルを攻撃すると表明したのを受け、ブリンケン米国務長官は4日、先進7カ国(G7)外相らとの電話協議で、攻撃は早ければ5日にも始まると述べた。米ニュースサイト、アクシオスが伝えた。バイデン米大統領は5日に安全保障チームを招集し、中東情勢を協議する見通しだ。

ブリンケン氏は、攻撃がどんな形で行われるかは不明だとしている。イランは4月、300超の無人機やミサイルでイスラエルを攻撃した。

7月末にイランでイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が、レバノンでヒズボラ幹部が殺害された。イランなどは2件ともイスラエルが関与したと断定し、報復すると明言した。

イスラエルのネタニヤフ首相は8月4日、「あらゆるシナリオへの準備ができている」とし、攻撃されれば「高い代償を払わせる」と強調した。イスラエルとレバノンの国境周辺では、イスラエル軍とヒズボラの激しい交戦が続いているもようだ。

一方、イスラエル軍は4日、ハマスと戦うパレスチナ自治区ガザ北部のガザ市で2カ所の学校を爆撃した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、少なくとも30人が死亡し、死傷者の8割が子供だったと伝えた。軍は、校舎内にあったハマスの軍事施設が攻撃対象で、民間人の被害を軽減する措置をとったと主張した。ガザ保健当局によると、中部の病院にも爆撃があり、4日にガザ全域で計44人が死亡した。

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