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ガザ停戦、第2段階の協議が本格化の見通し イスラエル軍はネツァリム回廊から撤収

産経ニュース 2025年2月10日 8時33分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル政府の報道官は9日、イスラム原理主義組織ハマスとの間で発効したパレスチナ自治区ガザの停戦を協議するため、代表団がカタールの首都ドーハに到着したと発表した。停戦の第2段階に関する協議が本格化する可能性がある。

1月19日の停戦発効後、双方による人質などの身柄交換がこれまでに5回行われた。現在は6週間続く第1段階の途中で、第2段階ではイスラエル軍のガザからの完全撤収やハマスによる人質全員の解放などを通じ、停戦の恒久化を目指す。ドーハでは第2段階の詳細な工程を決める協議が行われるとみられる。

一方、イスラエル軍は9日、ガザを南北に分ける軍事区域「ネツァリム回廊」から撤収した。全長約6キロで、東側のイスラエルとの境界と西側の地中海岸の間を結ぶ。北部は戦闘中、イスラエル軍の激しい攻撃と食料など必需品の遮断により人道危機が深刻化した。

ロイター通信によると、イスラエル軍の撤収に伴ってハマス傘下の治安維持部隊が回廊周辺に展開した。軍は第1段階でガザの密集地から段階的に撤収することが盛り込まれている。停戦下のガザでは9日、軍部隊が発砲して中部や北部で計4人が死亡したもよう。

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