【カイロ=佐藤貴生】レバノン政府は23日、イスラエル軍の攻撃により全土で55人以上が死亡したと発表した。このうち首都ベイルート中心部では8階建てビルが爆撃されて少なくとも20人が死亡、66人が負傷した。親イラン民兵組織ヒズボラの軍事部門トップの司令官が標的で、地下施設への直接攻撃が可能な特殊貫通弾(バンカーバスター)が使用されたとの報道もある。
イスラエルのメディアによると、21日から行方不明になっていたアラブ首長国連邦(UAE)在住のユダヤ教のラビ(指導者)が24日、遺体で発見された。イスラエル首相府は「反ユダヤ主義のテロリスト」による殺人だと非難した。
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザで攻撃を継続しているもよう。ガザ保健当局によると、昨年10月のイスラエル軍の攻撃開始以来の死者数はすでに4万4千人を超えた。