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イスラエル軍、レバノンで侵攻拡大 計1万5千人を投入

産経ニュース 2024年10月8日 20時33分

イスラエル軍は8日、地上侵攻を続けるレバノン南部に新たに師団を投入し、攻撃範囲を拡大したと明らかにした。イスラエルメディアによると、9月30日のレバノン南部への侵攻開始以降、戦線に投入された兵士は1万5千人を超えたとみられる。

イスラエル軍は、イスラム原理主義組織ハマスと共闘する親イラン民兵組織ヒズボラが拠点とするレバノン南部への攻撃を「限定的な地上作戦」としているが、戦闘規模は拡大している。

また、イスラエル軍は、レバノンの首都ベイルートでヒズボラの予算編成と兵站(へいたん)を担当する幹部を殺害したと主張。今月7日にはレバノン南部で120以上の標的を空爆したと明らかにした。

レバノンの保健当局は、このイスラエルの空爆により数十人が死亡したと発表した。イスラエル軍の攻撃が激化した数週間で、約2千人が死亡したとしている。

イスラエルは、1日に弾道ミサイル180発以上を発射したイランに対する反撃準備も進めているとみられる。イスラエルのガラント国防相は9日にオースティン米国防長官と米ワシントン近郊で会談し、反撃に関して話し合うもようだ。

ハマスがイスラエルを奇襲して始まったパレスチナ自治区ガザでの戦闘は、7日で1年が経過した。イスラエルのネタニヤフ首相は7日のビデオ声明で、奇襲は「想像を絶する苦しみ」と述べ、ガザで拘束されている人質を奪還するまで戦闘を継続する意思を表明した。(石川有紀)

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