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ガザ停戦大詰めの協議続く イスラエル「細部詰める必要」米長官「ハマスの受諾表明待つ」

産経ニュース 2025年1月15日 8時53分

【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦を巡る協議が14日、カタールで行われた。ハマスは協議が最終段階に達したとして合意成立に期待を示したが、イスラエル政府当局者は停戦案の細部をなお詰める必要があると述べた。最終的な停戦合意には達していないもようだ。

ロイター通信が伝えた。ブリンケン米国務長官は14日、ハマスによる停戦受諾の表明を待っていると述べた。また、ハマスが実効支配したパレスチナ自治区ガザについては、パレスチナ自治政府がヨルダン川西岸とともに一元的に統治すべきだと主張した。イスラエルはガザ戦後統治への自治政府の関与を拒んでいる。

イスラエルの連立政権に加わる極右政党のベングビール国家治安相は14日、ハマスとの停戦に合意すれば連立を離脱すると述べ、ネタニヤフ首相に揺さぶりをかけた。また、別の極右政党を率いて連立に加わるスモトリッチ財務相に共闘を呼びかけた。

欧米の報道によると、協議されている停戦案は3段階に分かれている。第1段階でハマスは拘束する約100人の人質のうち女性や子供ら30人前後を解放し、イスラエルも投獄したパレスチナ人を釈放する。イスラエルはガザの一部地域から軍の段階的撤収にも着手するとの内容だ。

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