イスラエルのガラント国防相は30日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘について、「次の段階は間もなく始まる」と述べ、地上侵攻の開始が近い可能性を示唆した。イスラエルメディアが報じた。イスラエル軍は地上侵攻を通じてヒズボラのさらなる弱体化を狙っており、緊張が高まっている。
米紙ワシントン・ポスト（電子版）も30日、米政府当局者の話として、イスラエルがレバノンに対する限定的な地上作戦の実施計画を米政府に伝えたと報じた。2006年にイスラエル軍が実施したレバノン侵攻よりは小規模で、国境付近での限定的な作戦になるという。
一方、米紙ウォールストリート・ジャーナル（同）は30日、複数の情報筋の話として、イスラエル軍の特殊部隊がレバノン南部に侵入し、小規模作戦を実施したと伝えた。本格的な地上侵攻に向けた情報収集が目的で、数カ月前から国境沿いの地下トンネルなどで行ってきたという。（中東支局）