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ガザ北部空爆、70人超死亡か 「イスラエル首相私邸に無人機着弾」報道も

産経ニュース 2024年10月20日 17時7分

【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信は19日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤの住宅街を空爆し、ガザ当局の発表として少なくとも73人が死亡したと報じた。当局によると、この日は軍の攻撃によりガザ全域で少なくとも108人が死亡した。

イスラム原理主義組織ハマスの最高指導者シンワール氏が殺害され、欧米では停戦を推進する好機との見方も出たが、先行きは不透明だ。

軍は、北部の空爆はハマスの拠点を精密に狙ったもので、ガザ当局が発表した死者数は多すぎると述べた。軍はベイトラヒヤにほど近く難民キャンプがあるジャバリヤを包囲して激しく攻撃しており、外部と分断する計画だとの見方もある。

一方、19日にはイスラエル中部カイザリアにレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラによる無人機攻撃があり、一部報道によると、ネタニヤフ首相の私邸が損傷した。無人機3機のうち1機が迎撃を逃れて着弾したとされる。ネタニヤフ夫妻は不在だった。

イスラエルのニュースサイトによると、ネタニヤフ氏は「イランの代理人による暗殺の試み」だとする声明を出し、政界ではイランへの非難が高まった。イランの国連代表部は「(攻撃は)ヒズボラが行った」と、距離を置く姿勢を示した。

イランは今月1日、イスラエルにミサイル約180発を打ち込み、イスラエルは報復を明言している。

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