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ハマスとの休戦交渉で代表団派遣へ イスラエル首相がバイデン米大統領と電話会談

産経ニュース 2024年7月5日 9時47分

【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスと戦うイスラエルのネタニヤフ首相は4日、バイデン米大統領と電話会談し、パレスチナ自治区ガザでハマスに拘束された人質の解放交渉を行うため、代表団を派遣すると述べた。イスラエル首相府が発表した。代表団は対外特務機関モサド長官が率いるとの報道も出ている。

ロイター通信によると、ネタニヤフ政権は3日、人質解放を含む戦闘休止案に関してハマスの新たな回答を受け取り、検討すると表明していた。イスラエルとハマスの間接交渉は米国やカタール、エジプトが仲介している。

ただ、首相府はガザでの戦闘終了は「すべての目的を達成した後」になると従来の主張を繰り返した。ハマスの壊滅などを意味するとみられ、イスラエル軍のガザからの撤収と恒久的停戦を求めてきたハマスとの溝が埋まるかは見通せない。休戦案はバイデン氏が5月末に発表したが、イスラエルとハマスが歩み寄ることはなく、交渉は停滞していた。

ガザ保健当局は4日、戦闘開始以来の死者数が3万8000人を超えたと発表した。負傷者は8万7400人以上。イスラエル軍はガザ北部のガザ市や南部ハンユニス、ラファなどで航空機や戦車による攻撃を続けているもよう。

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