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イスラエル軍、ベイルート郊外のヒズボラ本部を空爆 標的は指導者のナスララ師 安否は不明

産経ニュース 2024年9月28日 8時34分

【テルアビブ=佐藤貴生】イスラエル軍の報道官は27日、レバノンの首都ベイルート南郊ダヒエにある親イラン民兵組織ヒズボラの本部を爆撃したと発表した。米CNNテレビはイスラエル政府当局者の話として、爆撃の標的はヒズボラを率いるナスララ師だと伝えた。レバノンやイスラエルの政府が消息確認を急いでいる。

CNNは爆撃の直後、ベイルート特派員がライブで現地の様子を伝えた。ヒズボラの影響下にあるダヒエでは、数回の爆撃で轟音(ごうおん)が鳴り響き、巨大な煙が上がった。

ダヒエは人口密集地で多くの建物が破壊された。現地からの報道によると、少なくとも6人が死亡、90人以上が負傷した。がれきの中で救出作業が続いており、死傷者は増える可能性がある。

爆撃はイスラエルのネタニヤフ首相が米ニューヨークで開会中の国連総会で一般討論演説を行った直後に起きた。ネタニヤフ氏は帰国を1日早め、27日中に米国を出発すると発表された。

ナスララ師は民兵組織と政治組織を有するヒズボラの指導者。イラクのイスラム教シーア派の神学校で学んだ。1992年にヒズボラの当時の指導者がイスラエル軍に殺害され、後継者に選ばれた。イスラエルによる暗殺を避けるため居場所を明かさず、集会での演説は事前に録画したものを使っていたとされる。

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