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ガザ南部の空爆で19人の遺体収容 避難民のテント密集 イスラエル軍は指令拠点と主張

産経ニュース 2024年9月10日 22時56分

【カイロ=佐藤貴生】パレスチナ自治区ガザ当局は10日、南部ハンユニス近郊をイスラエル軍が空爆し、少なくとも19人の遺体を収容したと発表した。イスラエルは現場周辺を「人道エリア」に指定しており、多数の避難民が暮らすテントが密集していた。爆撃で巨大な穴ができて生存者の発見、救出が難航しているもようで、犠牲者はさらに増える恐れもある。

現場はハンユニス西方のマワシ地区で、イスラエル軍の戦闘機が少なくともミサイル4発を発射し、多くのテントが燃えたという。軍は現場にはイスラム原理主義組織ハマスの指令拠点があり、幹部戦闘員がいたため攻撃したと主張した。ガザのメディア当局は40人が死亡、60人が負傷したと発表したが、軍は誇張だと反論している。

ロイター通信によると、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区は9日、学校の新学期を迎えたが、ガザでは全校が休校した。イスラエルの攻撃で校舎は9割が一部破損するか破壊された。

国連当局者は9日、ガザで行っているポリオ(小児まひ)のワクチン接種は、対象である約64万人の子供のうち7割の約45万人が済ませたと述べた。

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