2023年度、静岡市へのふるさと納税の寄付額が好調のようです。市では、駆け込みで寄付が増える年末に向け、さらなる増額を期待しています。
2022年度、静岡市へのふるさと納税の寄付額は倍増し、2023年度も好調に伸びているようです。
( 静岡市財政課 大竹 透 資金担当課長)
「令和3年度(2021)は概ね4億弱、それが令和4年度は(2022)は8億でおよそ2倍に増えています。今年度はさらに倍ぐらいのペースで受け入れをしている」
2023年度は15億円を目標にしていましたが、それを越す勢いだということです。好調の要因は…。
( 静岡市財政課 大竹 透 資金担当課長)
「令和3年度から返礼品を公募制に切り替え、広く募集するようにしています。今年度も大体、月30から50のペースで新しいお礼の品を追加していて、今1300ぐらいの品を用意しています。寄付する人にとっても選択の幅が広がったのが大きいと思います」
以前は、市が返礼品を決めていて種類は300種ほどでしたが、現在は1300種、4倍以上に増えました。
大手サイト「ふるさとチョイス」によると、数ある静岡市の返礼品の中で人気ランキング1位となっているのこちらの「カップスープ」です。このカップスープを製造・販売するのが、清水区にある「モンマルシェ」です。3年前、公募に申し込み、返礼品に採用されました。
(モンマルシェ 河野雄士 常務取締役)
「当初は1か月20~30セットだったんが、今は多い時で5000セットぐらいまで増えている。常温保存ができ、電子レンジ1分で食べられるという簡便性が人気の秘訣だと思う。国産野菜を大きめにカットして、飲むスープではなく、食べるスープという形で提供しているのも人気の要因」
この他、市とタッグを組んで首都圏で行われたイベントに参加するなど、積極的にPRしてきたことも人気の要因です。こうして静岡市がふるさと納税に力を入れるのには訳があります。
( 静岡市財政課 大竹 透 資金担当課長)
「昨年度(2022)集めた寄付は8億円でしたけれども、それに対して控除された額、(市民が)他の市に寄付をした額は、26億円ほどになります」
静岡市への寄付額が増えている反面、流出する額は大幅に上回り、しかも増加傾向にあります。2023年4月以降、難波市長はプロジェクトチームを立ち上げ、組織的に寄付額を増やすよう取り組んでいます。今後もその勢いは続くのでしょうか?
こちらは県内自治体の2022年度の寄付金額のランキングです。焼津市がダントツ、75億円で4年連続の1位です。2位以下は、富士宮市、浜松市などと続いて、静岡市は12位です。静岡市も増えたとは言え、上位の自治体と比べるとまだまだ差があるというのが分かります。
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