2022年、静岡・三島市で従業員に火をつけ殺害したとして殺人の罪に問われた男の初公判が開かれ、被告の男は起訴内容を否認し無罪を主張しました。
初公判を受けたのは清水町の28歳の建設業の男です。起訴状などによりますと被告の男は2022年3月、三島市の資材置き場で殺意をもって従業員で当時42歳の男性にジェット燃料油を浴びせてライターで火をつけ、翌日に熱傷性ショックにより死亡させたとして、殺人の罪に問われています。4日、地裁沼津支部で開かれた初公判で被告の男は「否認します」と起訴内容を否認しました。
検察側は金銭トラブルなどが発端となったとした上で「被害者を殴ったり蹴ったり、車で引こうとするなど暴行を加え、ライターで火をつけ火だるまにした、目撃証言や撮影した動画で立証する」と主張しました。一方、弁護側は「暴行を加えたり、火をつけた事実はない。被害者から離れた途端、着衣が燃えていた。「被害者は焼身自殺未遂を図ったことがあり、発作的に自殺を図ったこともうかがえる」などとし「殺人罪は成立しない」と無罪を主張しました。判決は12月20日に言い渡されます。