2023年10月、浜名湖に車が転落し、波打ち際で50代の男性の遺体が見つかった事件で、警察は車を運転していた53歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。幼なじみだという2人に一体何があったのでしょうか。
殺人の疑いで逮捕されたのは、愛知・新城市の無職の男(53)です。警察によりますと、男は2023年10月、浜松市西区村櫛町の浜名湖・内山海岸で、愛知・新城市に住む被害者の男性を溺死させた疑いがもたれています。
(川口 卓也 記者)
「こちらが事件現場です。車はこの海岸から10メートル程の所でタイヤまで沈んだ状態で見つかりました。当時波も高かったということです。また被害者の遺体はこの海岸付近でその後、見つかりました」
この事件は、浜名湖に車が転落し、付近の波打ち際に被害者の男性が倒れていたもので、その翌日、容疑者の男は現場から4キロほど離れた場所で両足にけがをした状態で見つかっていました。
男と被害者の男性は幼なじみで、男は海岸から湖の中に車で突っ込んだあと、助手席に乗っていた被害者の男性を湖の中で降ろし、放置していたとみられています。被害者の男性は足が不自由で、普段は杖をついて歩いていたということです。事件当時、車を発見したという人は…
(車を目撃した人)
「助手席(のドア)は開いていなくて、運転席(のドア)は開いていたので、おかしいなと思った」「(タイヤの)スリップ跡もないし、どういう風に落ちたのかわからない」
近所の人によりますと、事件当日、被害者の男性の家で、地元の祭りの打ち上げが予定されていましたが、男から「開始を遅らせてほしい」と言われた後、連絡が取れなくなったということです。警察の調べに対し、男はおおむね容疑を認めているということです。警察は男が車を運転し、事故に見せかけて車を転落させた可能性があるとみて調べを進めています。