がんの治療方法や治療にかかる費用など、幅広い悩みをオンラインでいつでも相談できるサービスが浜松市でスタートしました。
(相談)
「母の抗がん剤治療が始まり『何を食べてもおいしくない』と言います。食事をとってほしいのですがどうしたらいいですか」
(回答)
「お互い頑張りすぎずに“見守る”ことを心がけて関わってみてください」
がんについてのチャット型のオンライン相談サービスを始めたのは、浜松医大と東京と浜松で事業を展開する医療ベンチャー企業です。このサービスは、浜松医大に通院するがん患者や家族の他、浜松とゆかりのある人ならだれでも無料で相談ができ、浜松医大の医師や薬剤師らが相談に返信をします。浜松医大・医学部附属病院腫瘍センターの柄山 副センター長は「がんを取り巻く現状は医学の進歩とともに変化し患者やその家族の不安や悩みは様々」だと話します。
(浜松医大医学部附属病院 腫瘍センター 柄山 正人 副センター長)
「以前はがんにかかったらイコール死に至る病気だったが、(現在は)がんとの共生がキーワドになっている。治療しながら、それに伴う副作用や生活面の悩み、いろいろな悩みが出てきている」
オンライン相談では、匿名でもよく、病気の治療の相談以外にも治療による副作用や、金銭面の不安など生活面からメンタルの相談など幅広い悩みに対して、各分野の専門家が返信できる体制をとっているということです。
(浜松医大医学部附属病院 腫瘍センター 柄山 正人 副センター長)
「医師に直接相談できないことも多く抱えているといわれる。オンラインがん相談を気軽にご利用いただき、いろいろな悩みを解決してほしい」
この相談システムは12月8日から運用が開始されていて、浜松医大では「市民の声を聞く、親しみやすい病院を目指したい」と話していました。
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