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【裏金疑惑・静岡】自民議員いまだ “精査中” を繰り返す 安倍派・塩谷座長に地元から「引退」を求める声も

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2023年12月19日 2時43分

岸田政権を揺るがす、派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金疑惑”。この週末、県内の自民党議員にもさまざま動きがありました。いまだ「精査中」との回答を繰り返す、安倍派の塩谷座長の地元からは「引退」を求める声も出始めています。

自民党・安倍派議員の中で、いち早くキックバックがあったことを認め、収支報告書への不記載について「派閥からの指示だった」と暴露した、比例東海ブロック選出で静岡3区の宮沢博行議員。この週末は地元に帰り、支援者などへの説明に追われたということです。18日朝、磐田市の事務所で宮沢議員を直撃すると・・・・

(自民党安倍派 宮沢博行 議員)

「地元での取材をお断りしている。ごめんなさい、ミーティングがあるので」

Q 地元に説明をしている?

「そうですね、県議の先生はおおよそ済んだ、市会議員へのあいさつ回りをスタートさせている。順次、自民党、後援会の一般の皆さんへ説明していきたい」

Q 反応は?

「厳しい声もいただくが、頑張ってねと励ましの声もたくさんいただいている」

Q どう説明している?

「今回の政治資金の収支報告書の不記載があったことはたいへん申し訳ないし、世の中をお騒がせしたことを、まずもって陳謝いたします」

東京地検特捜部が進めている議員本人や秘書への事情聴取については…

(自民党安倍派 宮沢博行 議員)

「私のところには来ていません」

Q秘書には?

「その話は聞いていません」

また派閥の誰から指示があったのかという質問に対しては、これまでと変わらず、「記憶にない」と答えました。

こうした中、17日夜、浜松市で緊急の支部会を開いたのは、静岡7区選出で自民党・森山派に所属する城内実衆院議員。政治資金パーティーの“裏金疑惑”について、自らの関与をあらためて否定しました。

(自民党 森山派 城内 実 議員)

「10年間ずっと派閥に所属しておらず、ことし5月に森山派に入りましたが、その間はいわゆる無派閥ということもありまして、ノルマや派閥のパーティー券の負担というのは全くなかったわけではありますが、身近で、今の報道されていることが事実であるとしたら、極めて残念ですし、自分自身の問題としてもしっかり受け止める必要がある」

自民党静岡県連の会長でもある、城内議員。同じ県連に所属する安倍派の塩谷座長の対応については…

(自民党 森山派 城内 実 議員)

「最大派閥の清和政策研究会の座長として、いま『精査中』と言っているので、然るべきタイミングがきたら、塩谷座長から適切なかたちで私は説明があると期待している」

自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題では、派閥側が、キックバックした金額を議員ごとにリスト化した、一覧表を作成していたことが、関係者への取材でわかっています。

安倍派のトップ、比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立座長は、1000万円以下のキックバックを受けたとみられていますが、取材に対し「精査中」との回答を繰り返しています。

12月15日、浜松駅に姿を現した塩谷座長は・・

(自民党 安倍派 塩谷 立 座長)

Q 少しお話伺えますか?

「正式にやってください」

Q 現在も精査中ですか?

「そうですね」

未だ精査中と回答しました。

塩谷座長は1990年に初当選、これまで当選10回のベテラン議員ですが、選挙戦では厳しい戦いを強いられてきました。今の小選挙区制となった、1996年の選挙で落選。1999年の補欠選挙で返り咲きますが、翌2000年の選挙で再び落選。現職の大臣として臨んだ2009年の選挙では、小選挙区で敗れ、比例で復活当選。その後、前回の2021年も小選挙区では敗れています。

いまだ詳しい説明をしない塩谷座長に対し、地元の関係者からは「前回、小選挙区で負けて次出たら危ういというところだったのに、これでは勝てない。もう勇退すべき」との意見も出ています。

説明を求める声は、県内の野党議員からも。国民民主党県連会長の田中健衆院議員は…

(国民民主党 県連会長 田中 健 衆議院議員)

「塩谷先生においては、安倍派の中でも重責を務めていて、長い間、安倍派を務めていたので、内情については、全てご存じであろうと思っている。長引くほど、やはり不審や不安、また不満が高まっていくので、まずは本人からしっかりと説明責任を果たしてほしいと思っている」

週明けにも始まると見られていた東京地検特捜部による強制捜査は、まだ始まっていませんが、実態解明に向けた捜査は進んでいくと見られます。

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