袴田巌さんの再審=やり直しの裁判は、20日に5回目の公判が開かれ、2023年の裁判が終了しました。裁判にも出席した姉のひで子さんは「来年こそ無罪を勝ち取れると思います」と語りました。
(袴田 ひで子さん)
「弁護団の反論は素晴らしかった、検察庁が小さく見えた。だからね、絶対に勝つと思ってます」
20日の公判後、袴田巌さんの姉・ひで子さんは“無罪判決”への自信を覗かせました。
袴田巌さんの再審=やり直しの裁判は5回目の公判が静岡地裁で開かれ、当初、犯行時の着衣とされていた袴田さんの「パジャマ」の証拠能力の有無などが審理されました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審。20日の公判で検察は、袴田さんの左手中指などに被害者を「くり小刀」で刺すなどした際に負ったと考えられる傷があることや、当初、犯行時の着衣とされていた袴田さんのパジャマから、血痕と混合油が検出されたことなどが「犯人性を裏付けている」と主張しました。
一方、弁護団は、袴田さんの左手中指の傷については消火活動中に負った傷と反論。血痕と混合油が検出されたパジャマについては、肉眼でみえる血痕がなければ、当時の技術では血液型鑑定はできず「信用できない鑑定」などと反論しました。また、弁護団は法廷にパジャマを展示し、ひで子さん立ち合いの下、裁判長らが血液型鑑定をした位置をなどを確認しました。
(袴田 ひで子さん)
「実物を見るのが初めてです。血染めのパジャマと言われたものが、なんだ、こんなものかと思った」「やっぱり冤罪だなと思いましたね」
2023年、最後となった20日の公判で、國井恒志裁判長は2024年3月までのあわせて7日間の公判期日を決定しました。やり直しの裁判は、2024年にも結審する見込みですが、姉のひで子さんは…。
(袴田 ひで子さん)
「来年は素晴らしい年になると思う。4月か5月ごろには結審になると思う。だから6月から7月ごろには無罪を勝ち取れると思います。頑張って参ります」
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