新年から行政区の再編により7つの区が3区になる浜松市では、区役所などで名称の変更に向けた準備が進められています。
(清水 将光 記者)
「こちらの建物は浜松市東区役所になるんですが、1月1日の区の再編に伴い名称が変わることから、看板の名前が変更されています」
1月1日の区再編に向けて組織名称など変更前の東区役所を案内してもらうと…。
(浜松市東区役所 区振興課 石田 麻奈美 グループ長)
「こちらが庁内の案内看板になります。12月28日の業務終了後にシールを取り外すと、新しい組織名称が表示されます」「新年からは新しい『東行政センター』として皆さまをお迎えしたいと思います」
今回の浜松市の行政区再編では、現在7つある区を3つに減らすことで、人件費などを削減し行政を効率化させることが目的です。中区、東区、西区、南区に、北区の一部を加えて中央区に、浜北区と北区の大部分を合わせて浜名区となり、天竜区だけはそのまま変わりません。
市によると、今回の行政区再編によって区長や管理職などを中心に81人の職員を削減でき、事務経費も合わせると、5年後から年間で6億5000万円のコストカットが可能で、その分、市民サービスの向上に充てられるということです。
これまで7つあった区役所は3つに減りますが、区役所でなくなったところも行政センターとして同じサービスが提供されます。また、住所変更に関して、免許証のほか電気・ガス・水道、銀行なども、基本的に、登録している住所の変更手続きはいらないということです。再編まで残りわずか。浜松市の中野市長は…。
(浜松市 中野市長)
「区の再編により足腰の強い行政体制、機動的な対応のできる行政体制を築き、行政の持続可能性が確実に高まることになる。移行まで残りわずかとなった。最後まで引き続き円滑な移行に向けて、万全の準備を取り組んでいきたい」
市では、役所が閉庁期間になる29日から1月3日までの間に、システムの切り替えや、庁舎の看板の変更作業を行う予定です。
この記事の動画はこちらから再生できます