元日の夕方、能登半島を震源とする地震では、石川県で震度7を観測し、石川県内ではこれまでに94人が亡くなり222人の安否が分かっていません。4日、生存率が急激に下がるとされる発災から72時間を超えたあと・・
「担架用意して」「お母さんがんばったね」
倒壊した1階部分で下敷きになっていた80代の女性が救助されました。
こちらは津波も襲った石川県珠洲市。
(津波被害を受けた 越後ひろ子さん)
「(水が)ここずっと回ってぐるぐる、仕切りの上も。だからその高さのものまで、持って行かれちゃいました、すべて」
天井付近まで津波が押し寄せたとして、“命の危機”を感じたといいます。
(津波被害を受けた 越後さん夫婦)
夫)「私はここに寝て」
妻)「私は奥の仏間にいたんです」
夫)「大津波が来るっていうから命が大事だから、着の身着のままの姿、このまま」「当時から着たまんま、このまま逃げて、このまま避難所にこのまま寝て、寒いから帽子も妻の帽子で」
いまだ被害の全容が見えない中、被災地では懸命な救助活動が続いています。
5日、Daiichi-TVの取材班は震度6強を観測した石川県輪島市へ。避難所となっている高校では、通信会社の移動基地局が設置され、ライフラインの復旧作業が進められていました。
一方、約150人が避難生活を続けるこちらの公民館。支援物資は届いているといいますが、避難生活の長期化が心配される中、地元住民からは今後への不安の声が聞かれました。
(避難している住民)
「支援物資や家から持ち寄っているもので、お正月だからお餅があるのを持ち寄って、みんなで焼いて食べたり」
Q:今後も食べ物は持ちそうですか?
「わからない、いつまでもつかわからない、どれぐらい長引くかによる」
現在も大部分の地域でライフラインが復旧せず、停電や断水が続いているということです。
(避難している住民)
「この辺は農家さんがたくさんいる。お米は潤沢かなと思ったが、お米は玄米の状態で保存してる、精米機にかけようとしても電気が止まっている、米があるけど食べられない。あるものを持ち寄ってあの量、150人だからあっという間になくなる。10人分来ます、100人分来るという情報があればいいですけど、その日まかせなので、きょうは食べたけど、あすはみんなで我慢という話になるかも」
被災地では避難生活の維持に必要な発電機やストーブの燃料が不足していて、高齢者が多い中、医療や看護体制が十分に確保できない状況だということです。
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