静岡駅南口広場の再整備について話し合う2回目の検討委員会が、9日に開かれ、静岡市は、ロータリーを公共交通と自家用車で分離するなどの再整備案を初めて示しました。
静岡駅南口の駅前広場は、バスとタクシー乗り場が混在し、乗降スペースの不足などが課題となっていて、静岡市は、現状の広場から南側と東側に拡張する形で再整備する方針を示しています。
9日に開かれた2回目の検討委員会には、都市計画の専門家や地元関係者など15人が出席し、まず市から利用者を対象に行なったアンケート結果が示されました。
アンケートでは、「課題」について「自家用車での送迎がしにくい」との回答が最も多く、「望む機能」については「待ち合わせ・休憩スペース」を求める回答が最も多かったということです。
加えて市から、広場再整備に向けたエリアごとの案が初めて示され、その中では、広場面積を、現状の5000㎡から、2倍の1万㎡に拡張するとした上で、駅の出口には、待合スペースなどに利用できる広場空間を設け、ロータリーは、タクシー・バスなど公共交通と自家用車を分けて設置、また広場の東側には、民間主体の開発を促すエリアを整備するとしています。
この区画案に対し、委員からは「送迎で使いやすくなる」など好意的な意見が聞かれました。
(委員)
「(ロータリーが分かれて)送迎では使いやすくていい。公共交通機関を使う人も安全になるし、使う人も増える。歩行者にとっても車を使う人にとってもいい」
(検討委員会 中村 英夫 委員長)
「おおむね方向性については、大きな異論はなかったと思っている。静岡駅ならではの空間づくりを目指していきたいという意見が出た。市民の意見も踏まえながら、時間をかけてしっかり考えていく重要なテーマ」
静岡市は、静岡駅南口広場の再整備について、2030年代前半の供用開始を目指していて、検討委員会は、来年度中に「再整備基本計画」をとりまとめる方針です。
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