(公明党県議団 蓮池章平 団長)
「知事の一連の行動は、私は間違っていると思います」
(自民改革会議 増田享大 代表)
「被災地支援の県の代表として、言葉だけでなく行動と姿勢で範を示してほしい」
11日午後3時すぎ、川勝知事に申し入れを行ったのは、県議会、自民党会派の増田代表と公明党会派の蓮池団長です。
申し入れ書では「会議前に石川県知事へ度々電話をかけるなど、被災地の県知事に対する配慮も欠けている。静岡県の危機管理を預かるトップの判断として、きわめて不適切である」と厳しく指摘しました。
波紋が広がっているのは、能登半島地震での支援における川勝知事の対応について。1月4日の県の仕事始めの式で川勝知事は・・
(川勝知事)
「本県もひとごとではなく、発生の直後から情報収集や職員の派遣、食料の提供をしている。支援拠点も定まらないまま、寒空の中で活動している仲間がいることを忘れないでほしい」
同じ日の記者会見でも、能登半島地震について「必要に応じて追加の人的、物的支援を全力で行う」と支援を強化する考えを示しましたが・・その数時間後に行われた、能登半島地震への災害支援などを話し合う中部・北陸9県と名古屋市とのオンラインでの連絡会議に、川勝知事の姿はありませんでした。
オンライン会議には、被災した石川県の馳知事らが出席するなど、静岡県以外は全て知事や市長が出席していましたが、県からは知事の代理として危機管理監が参加。川勝知事は地元メディア主催の「賀詞交歓会」に出席していました。
この対応について、県議会の自民党会派が問題視するなど波紋が広がるなか、川勝知事は9日、「会議に先駆けて石川県知事とは連絡が取れていた」と釈明しました。
(川勝知事)
「我々は先にですね、助ける態勢を整えて、(4日の)3時半にようやく馳知事と連絡がとれまして、空港に拠点を設けてすぐに動ける。だからもう我々は先行して救援に入っていたわけです」「大事なことは救援することです」
また、県は「賀詞交歓会と被災地支援会議はどちらも重要だったうえで知事が判断した」と話しています。
知事室を訪れ申し入れ書を渡した自民党会派の増田代表は「何よりも優先して会議に出席していただきたかった。県のトップとして言葉だけでなく、行動と姿勢で範を示していただきたい」など伝えました。
(川勝知事)
「被災者支援第一で、これからも全力を尽くします」
川勝知事は「被災者支援第一で、全力を尽くします」とだけ答え、申し入れ書を受け取りました。
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