能登半島地震の発生から11日目。大規模な火災が起きた輪島市の観光名所「輪島朝市」では、11日も一斉捜査が行われました。地震後の火災はどのように発生し、防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
( 勝又記者)
「大規模な火災があった輪島市の中心部です。きょうも警察などによる捜索が行われています」
午前9時、11日で3日目となる一斉捜索が始まりました。警察や消防、自衛隊などが、10日より人員を増やし、200人を超える態勢で行われました。
輪島市では元日に発生した地震で、震度6強を観測。地震直後に、輪島市の朝市通りでは大規模な火災が発生し、住宅など約200棟が全焼、国土地理院によると約4万8千平方メートルが焼失したとみられています。
これまでも国内で起きた大規模な地震では、同時に火災も発生し、被害を拡大させています。こうした「地震火災」に対し、どのような対策をすればいいのでしょうか。静岡市消防局の近江達彦消防司令に聞きました。
(静岡市消防局 予防課 近江達彦 消防司令)
「地震が発生した際に起こりうる火災の原因としては、寒い時期であれば暖房器具の使用、調理器具からの出火の可能性が考えられる」
事前の対策としてやっておくべきことは、建物の耐震化、そして家具の固定、さらに・・・
(静岡市消防局 予防課 近江達彦 消防司令)
「感震ブレーカーという対策をとることができるので、そういったものの設置を今後検討していただきたい、その後、通電した際の火災を防ぐ対策になる」
感震ブレーカーは揺れを感知したときに自動でブレーカーが落ち、電源をストップさせます。
地震が発生した直後には電気器具のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く、そして避難する時は、ブレーカーを落とすことが火災を防ぐために重要です。また電気が復旧した時に出火するケースも多く、電気器具などの使用を再開する場合は、機器に破損がないこと、近くに燃えやすいものがないこを確認しましょう。
(静岡市消防局 予防課 近江達彦 消防司令)
「静岡でも大規模な地震が来る可能性があると言われています。日頃から家具の固定や備蓄を十分にすることで、来たるべき地震に備える対策をして、心掛けを常にもってほしい」
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