JR東海の丹羽社長は18日の会見で、川勝知事が主張するリニア新幹線の部分開業について「実施する考えはない」とあらためて否定しました。
リニア新幹線をめぐっては、トンネル工事に伴う環境への影響を懸念し、県は静岡工区の着工を認めていません。「静岡工区」着工の目途が立たないことから、2023年12月、JR東海はリニア新幹線の開業時期を、これまでの「2027年」から「2027年以降」に変更する申請を国交省に提出し、認可されました。
これを受けて、川勝知事は今週、リニア問題の解決策と主張している、静岡工区を除いた神奈川と山梨の間などを先に開業する“部分開業論”について、沿線自治体でつくる「期成同盟会」で提案する考えを示しました。
(川勝知事)
「(期成同盟会でも)主張する人がいると思うので、全体の意思が反映されなくてはいけない。私としてはできる所からやっていくということ以外に促進する方法は無いと思っている」
JR東海の丹羽社長は18日の会見で、知事が主張するリニアの“部分開業”について、あらためて否定しました。
(JR東海 丹羽社長)
「改修などの作業が加わってくるので、作業を増やすことによって時間と労力を費やして、結果として“品川ー名古屋間”の開業の更なる遅れにもつながってしまう。部分開業をする考えはございません」
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