自民党の政治資金パーティーをめぐる問題で、25日、安倍派の塩谷立座長が地元・浜松市で説明会を開き、支援者に謝罪しました。自民党内では離党や議員辞職など、厳しい処分を求める声が上がる中、支援者に語ったことは?
(川口 卓也 記者)
「説明会はこちらの浜松市内のホテルの会場で行われます。支援者など100人ほどが集まる見込みですが、塩谷座長からどのような説明がされるのでしょうか」
比例東海ブロック選出で静岡8区の安倍派・塩谷立座長は、自身へのキックバックについて「精査中」と詳しい説明を避けていますが、地元の議員など関係者に対し、キックバックされた234万円について収支報告書に記載していなかったことを認めています。
塩谷座長は25日、地元・浜松市で後援会の会員である企業や団体に対して裏金問題に関する説明会を開きました。1時間に及ぶ説明会が終わり、報道陣の前に現れた塩谷座長は…
(塩谷座長)
Q:234万円の詳細は?
「はい」
Q:離党や議員辞職の考えは?
「・・・(無言)」
そのまま会場を後にしました。参加者に話を聞くと…
(説明会の参加者)
「やっぱり謝る人は暗いですよね、これは仕方ない。何度も深々と 頭を下げていた。それだけの責任の重さを当然感じたと思う」
説明会では「政治的に迷惑をかけた」と何度も謝罪した上で、キックバックされた「5年間で234万円」を収支報告書に記載していなかったと説明。未記載があったことを知らなかったと釈明したということです。
自身の進退については明らかにせず、今後、記者会見を開く考えを伝えたといいます。塩谷座長の説明について支援者は…
(説明会の参加者)
「謝罪されたことは分かります。それ以上に国の方で十分責任を 果たしていただきたい。出直しくらいのことを考えて、党を改革しないとダメ。本人も言ってましたから、それは信じたい」
説明会の参加者からは「30年あまり国や地元のために頑張ってきた塩谷議員を信じて進退の判断を待ちたい」という意見もあったといいます。
一方、浜松市議会でも動きが…最大会派・自民党浜松の市議が会合を開きました。
1月21日に、塩谷座長が地元の県議や市議に対して裏金問題について説明したことから、市議らで意見を交わしたものとみられます。関係者によりますと、塩谷座長は、21日の地元議員への説明会では進退について「自分で決める」と話しているほか、一部の関係者には、辞職はせず議員を続けていきたい意向を示しているということです。
一方、自民党内では塩谷座長ら安倍派幹部の処分を求める声が高まる中、茂木幹事長が、安倍派の幹部に対し、離党や議員辞職を念頭に自ら政治責任を判断するよう求めたということです。
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