静岡市のデパートにある水族館が2月1日から全国初の試みを始めます。それは「入館料をお客さんが決める」というもの。異例の企画を始める理由とは?
静岡駅前にある松坂屋静岡店。デパートの7階にあるのが、2022年にオープンした“都市型水族館”「スマートアクアリウム静岡」です。
(宮下 楽 記者)
「静岡市のこちらの水族館では、2月、3月の平日限定で、ある変わった取り組みを始めるといいます」
こちらの水族館が2月1日から始めるのが…
(スマートアクアリウム静岡 真野 光晃 館長)
「料金を“あと決め”」「お客様の意思で金額を支払っていただく」
来場者が、満足度に応じて支払う入館料を決める「ポストプライシング」と呼ばれる取り組みです。
「スマートアクアリウム静岡」の入館料は、中学生以上が大人料金の1400円、小学生が800円、3歳以上の子どもが500円となっています。それが、2月と3月の平日のみ、来場者は、水族館を見た後、出口でアンケートに答え満足度に応じた料金を支払うことができます。「サービスが良くない」と感じたら料金を支払わなくてもいいということです。
水族館では全国初となる異例の企画を行うワケは?
(スマートアクアリウム静岡 真野 光晃 館長)
「大人で1400円の入館料を頂いているが、その金額だけを見て、敬遠してしまう人も中にはいる」
平日の入館者数が少なく「入館料が高い」といった声も寄せられていたといいます。赤字覚悟の“背水の陣”との思いで実施する大胆な企画に、お客さんの反応は?
(来場者)
「面白いと思います、興味持ってきてくれる人は増えそう」
「えー!何円でもいいの?」「話題になりそうだし、行ってみようという気になる」
「暮らしに寄り添う」をコンセプトに、カクレクマノミやウツボなど、約150種類2500匹を展示しているこちらの水族館。今回の企画には、まずは気軽に来場してもらい、水族館の魅力を知ってほしいという思いが込められています。
(スマートアクアリウム静岡 真野 光晃 館長)
「より多くのお客様に知って頂く。知ってもらわないと始まらないので。この企画を通して、水族館の内容を見てもらえればいいなと思っている」
2月1日から3月29日まで平日限定で行われるこの企画。皆さんも一度体験してみてはいかがでしょうか。
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