2月1日から静岡・伊豆の一大イベント「河津桜まつり」が始まります。コロナでの中止を経て2022年以降、3年目の開催となる2024年は、ようやく本来のカタチでの開催になるようです。
河津川沿いの約4キロに850本の河津桜が咲き誇り、例年100万人が訪れる伊豆の一大イベント、河津桜まつり。
しかし、2021年はコロナの影響で初めて中止に…そして、2022年はコロナ対策を徹底した上で開催し見物客は約30万人。さらに2023年は、制限を大幅になくし、ほぼ通常通りの開催で約51万人の人出がありました。
そして2024年は…
(河津町観光協会 山田 和子 会長)
「ことしは70万人ほどの客が来てくれるのではないかと思う。準備万端お待ちしていますので、ぜひお越しください」
「コロナが5類になったので、今までのような制限なく、美味しいものを食べながら花見をしてもらえればいいと思う」
2023年、唯一制限を設けていた「食べ歩き」も解禁に…ようやく本来のカタチでの開催となった2024年、観光協会では新たな取り組みを始めます。
(河津町観光協会 森野 ゆかりさん)
「こちらが桜テラスです。期間中、コタツに入りながら花見をして、食事を楽しめる場所です」
町営の温泉施設の敷地内に新たに設置した「桜テラス」。
テラス席の利用は予約制でワンドリンク付きの懐石弁当を用意。これに温泉入浴料と駐車料金を含めて、価格は一人2万5000円です。
(河津町観光協会 森野 ゆかりさん)
「河津桜は国外も知られてきているが、インバウンドの客を呼び込むツールが無かった。何かインパクトがある、目玉のとなる商品を考えて作った。外国客にとって、2万5000円という価格がどうとらえられるか、今回初めての試みなので実験的なところがある」
また、祭りを盛り上げる河津川沿いの出店は、約100軒を予定しています。最盛期は150軒以上あったといいますから、まだ少ないのが現状ですが、出店者は見物客の増加に期待を寄せています。
こちらは地元でワサビ製品を製造販売している土屋瑛嵩さん。今週から出店の準備を始めたといいます。店の看板商品はこちら、ワサビ漬けクリームプリン。
(丸山園 土屋 瑛嵩さん)
「名前は僕が考えました。ワサビ漬けのづけとプリンのぷりをとって『づけぷり』と名付けた」
2023年は期間中に1300個を売り上げたという「づけぷり」。2024年はそれ以上の売り上げを見込んでいるといいます。
(丸山園 土屋 瑛嵩さん)
「ソワソワしますね。河津町にとってもかき入れ時という感じがある」
そしてまつりへの期待は地元のカフェでも…
オーナーの後藤清也さんはフラワーアーティストとして活躍する一方で、人が集まる場所を作りたいと考え、3年前にこの店をオープンしたそうです。例年、河津桜まつりに合わせて限定メニューを用意していますが、2024年、新たにメニューに加えたのが…
(ナナマルカフェ 後藤 清也さん)
「お待たせしました!花寄り団子です」
白玉だんごに東伊豆産のイチゴと桜あん、そして河津桜をトッピングした映える一品。
(ナナマルカフェ 後藤 清也さん)
「河津には桜まつりは絶対必要と思うので、生かすも殺すも自分次第…この機会に思い切り力入れて盛り上げたいと、新メニューを作った。観光業で商売してる自分からすると、ここにかけないでいつかけるんだと試されている感じがある」
河津桜まつりは、2月1日から2月29日まで開催されます。2024年は開花が早い予測で、2月12日ごろに2分咲き、見ごろは2月17日ごろの見込みです。
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