川勝知事が能登半島地震の支援について話し合う会議に出席せず「賀詞交歓会」に参加していた問題を受け、静岡県議会の自民党会派は、来年度予算案に関する協議で、知事からの説明を拒否しました。自民党会派と知事との溝は深まる一方です。
(県議会 自民改革会議 増田 享大 代表)
「この大事な予算折衝の場が知事ではなく、出野副知事から回答していただく、その事情を県当局には肝に銘じてほしい」
31日に県庁で行われたのは、県議会の自民党会派が県に提出した来年度予算案への要望に対する回答。その場には、例年出席して説明している川勝知事の姿はありませんでした。
自民党会派は川勝知事の言動をめぐり知事への批判を強めています。2023年7月には、川勝知事の“コシヒカリ発言”をめぐる給与の未返上問題で、50年ぶりとなる知事への「不信任決議案」を提出。また、1月にも、川勝知事が能登半島地震での支援などを話し合う会議に出席せず「賀詞交歓会」に参加していた問題で、自民党会派などは「きわめて不適切」などとする申し入れを行っていました。
しかし、川勝知事は「欠席は問題ない」と反省の色を見せることはありませんでした。
(川勝知事)
「被災地のために仕事をしているので、失礼なことをしたとは思っていない」
こうした知事の姿勢を受けて、31日の予算説明会は、自民側から県に対し、川勝知事ではなく出野副知事からの説明を求めたということです。終了後、自民党会派の増田代表は、“出席拒否”の理由について「知事の姿勢に改善がみられないため」と話しました。
(県議会 自民改革会議 増田 享大 代表)
「1月4日の震災支援のWEB会議欠席とその後の記者会見のコメントを鑑みて、このような対応になった。私どもとして残念だった」
一方、その後行われた、知事を支持する第二会派「ふじのくに県民クラブ」に対する回答の場には、川勝知事が出席しました。
知事との溝が深まる県議会で過半数を占める自民党会派。2月から始まる県議会では、知事の危機管理対応について追及する方針です。
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