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【全国初】水道事業に関する実証実験…注目の速報結果発表!その成果とは?(静岡・湖西市)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2024年1月31日 18時3分

全国初となる水道事業に関する実証実験が静岡・湖西市で行われ、注目されています。先日、速報結果が発表されました。果たしてその成果とは?

1月18日の湖西市長の会見。

(湖西市 影山市長)

「水道の維持管理コストの削減はどこの市町村も困っている。値上げの抑制や住民サービスにつなげたい」

水道事業に関わる全国初の実証実験で手ごたえをつかんだ湖西市。この実証実験は、2023年6月から4か月間、湖西市内の1890戸が「新水道料金」で生活するというもの。

(実証実験の参加者)

「使う人が少ない時間に使うとお得になると書いてあります」

(記者)

「具体的に(2か月で)1500円くらいお得と書いてあります」

通常、水道料金は2か月に一度、検針員が住宅を1軒1軒まわり、使用量を確認して料金を算出するため、どの時間に水を使っても金額は変わりません。

一方、「新水道料金」では、水の利用が少ない時間帯は料金を安く設定。午前10時から夕方5時までは2割引き、夜11時から翌朝6時までは、なんと6割引きです。

通信機能がついた水道のスマートメーターで、使用量を遠隔で細かく確認することで、時間ごとの新料金を実現したのです。

湖西市の水道課は、この実証実験が全国で直面している人口減少による収入減や、老朽化した水道管の更新費用の増大に対する、新たな一手になると話します。

(湖西市水道課 鈴木 克昌 課長)

「(湖西市は)2028年度に赤字に転ずるシミュレーションになっている。水道管の太さは、一番水を使うときにその水を流せる太さとなっている。ピークを少しでも前後の時間帯にシフトすることで、水道管の太さを細くできればコストがカットできる」

つまり、市民が水道を使う時間を分散させることで、水道管を一回り小さいものにして更新費用を削減するのです。これにより、全国で相次ぐ水道料金の値上げを抑え、家庭によっては料金が安く済むのです。

4か月に及ぶ実証実験の結果がこちら!

時間帯別で市民が使った水道の量を表していますが、2023年と比べて、ピークが下がったほか、6割引きとなる午前5時ごろの利用が増えました。また、実験参加者のアンケートでは、約4割が水道料金が安くなったと答えました。

(湖西市水道課 鈴木 克昌 課長)

「割引した時間帯に(利用した)水の量が動いたので、効果はあった。どこまで(ピークが)動けばいいのか、検証を続ける中で判断していきたい」

今後はさらに実証実験を重ね、本格的な導入を目指すということです。

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