能登半島地震から、2月1日で1か月。被災地を思う気持ちを届けようと、石川県出身で静岡・磐田市在住の女性が、30日、支援集会を開催しました。
(伊藤 めぐみさん)
「人と人が思いあう力をつないで、ふるさとに届けることが一番の力になる」
磐田市内で30日に行われた集会。能登半島地震の被災者に思いをつなげようと、ふるさと石川県への思いを語ったのは、石川県羽咋市出身で磐田市在住の伊藤めぐみさんです。
伊藤さんは、1月1日の午後2時ごろまで石川県の実家に滞在していて、磐田市に帰る途中、福井県内のパーキングエリアで揺れを感じたということです。
(伊藤 めぐみさん)
「大津波警報のアラームで何が起きたかわからないし、またねと別れたばかりの両親にも、もう会えないじゃないかと、今すぐ帰りたい気持ちでいっぱいでパニックだった」
その後、両親とは連絡が付き、実家に大きな被害はなかったものの、珠洲市を訪れていた親族とは、1週間以上連絡が取れない日々が続いたということです。
伊藤さんが磐田市で被災地を支援するための集会を開いたきっかけとなったのが、1月17日、神戸市で行われた阪神大震災の追悼集会で書かれた寄せ書きです。
(伊藤 めぐみさん)
「神戸の方々が能登へ、私のふるさとに向かい心をよせてくれているのを知って、胸がいっぱいになった。人と人がつながりあう、そういう場を作り出したいと思った」
神戸市で書かれた寄せ書きの内の1枚が伊藤さんに託され、磐田市を経由し石川県へ送り届けられることになりました。
30日の集会では、磐田市からも被災地へ思いを届けようと、寄せ書きに伊藤さんの友人のイラストレーターが花の絵(タンポポ)を書き添えたり訪れた人がメッセージを記入しました。
(参加者)
「1日も早く復興できるように、光が届くようにという思いで書かせてもらった」
「みんなで支えあっていることを感じ、そのうちの一つのエネルギーに一緒に入れてすごくよかった」
神戸市そして磐田市で書かれた能登への寄せ書きと、会場で集められた義援金は、伊藤さんの手で、2月1日、石川県羽咋市の宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」に届けられるということです。
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