南岸低気圧の影響で、5日から静岡県内は東部地区などで雪が降りました。高速道路も一時、通行止めとなるなど物流や観光など各方面で影響が出ています。
(坂井記者)
「午前10時前です。御殿場市の住宅街を見てみますと、屋根には雪が残り真っ白です」
気象台によりますと、5日から県内で降り始めた雪は、一時、御殿場市で4センチの積雪となるなど、東部の山地を中心に積雪を記録しました。6日朝、御殿場市内の小学校では、雪が残った道を歩いて登校する児童の姿が見られました。
(児童)
「手袋と長靴、きょうは雪なのではいてきました、雪合戦したい」
「いつも通りの歩き方だと滑っちゃうかもしれないので、ペンギン歩きみたいな感じで歩いて帰りたい」
一方、教職員たちは、子どもが安全に通学できるよう、朝6時半ごろから、雪かき作業をしました。
(御殿場小学校 佐々木直行 校長)
「子どもたちは雪が降れば楽しいんですけど、教職員にとっては、雪の中の登下校が交通事故が起きるリスクがあるので、そこが一番心配です」
御殿場市内のスーパーでは、高速道路が通行止めとなった影響で商品が入らず、店長が頭を悩ませていました。
(森の腰 ショッピングセンター エピ 松岡清隆 店長)
「きょう届くはずの商品がここに山積みになるはず、きょうはこのスペースが空いている状態になります。物流センターから、この雪の影響で荷物が届いていない。納豆が届いていない」
このほか、牛乳や豚肉、のりやパンなど多くの商品で入荷がないということです。7日は商品が届く予定だということですが、6日は、加工品など、在庫のあるもので商品棚の空いたスペースを埋めていました。
(買い物客)
「(いつもは)全面に並んでいるんですけど、きょうは半分くらい、品数が少ないのはちょっと寂しい」
三島市にある青果市場を訪ねると・・
(三島青果 加藤隆弘 部長)
「天候のいいときに比べて3分の1以下です、入荷量は。特に大型野菜、キャベツ、大根、白菜」
入荷量が減った作物は値段も若干、高めだということです。週末くらいまでは影響が続くのではないかと話していました。
こちらは、伊東市の観光地。見頃を迎え始めた寒桜にも雪が…
(日吉記者)
「こちら伊東市のさくらの里です。昨夜からの雪であたり一面が銀世界になりました。これだけ積もるのは久しぶり」
さくらの里では、5日夜からの雪で5センチ程度、雪が積もりました。
(地元の人)
「朝晩、ここで散歩してます、本当にきょうはびっくりしました、こんなに雪が積もっていて、ワンちゃんも大変みたい」
また、伊東を代表する観光施設「大室山登山リフト」は、雪の影響で午前中の営業を休止。スタッフが総出で雪かきをしていました。こちらでは、11日の日曜日に、伊豆に春を告げる一大イベント「大室山山焼き」が予定されていますが、関係者は、このまま雪が残ってしまうと延期になる可能性もあると心配しています。
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