袴田巌さんのやり直し裁判=再審をめぐり事件のあった静岡市清水区で集会が開かれ、袴田さんの姉ひで子さんが無実を訴えました。
(袴田 ひで子さん)
「5月で結審ということで、半年くらいの間に裁判が終わると思うと本当にうれしい。結果は出ていないまでも、結果は見えている。もう無罪ですと私は思っている」
こう話すのは袴田さんの姉、ひで子さん。再審も大詰めとなる中、各地の集会に出向き、弟の無実を訴えています。
1966年、旧清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん。2023年10月から再審公判が開かれています。
4日、静岡市清水区では支援者による集会が開かれ、弁護団の弁護士が再審公判のこれまでの経緯と今後の展開について説明。姉ひで子さんは支援者らに感謝を述べました。
(袴田 ひで子さん)
「えん罪で苦しんでいる人は大勢いる。巌が無実だから頑張れた。皆様にとにかくお礼を言いたくて全国に講演に行っている」
また、集会では軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして、警視庁公安部に逮捕され、約1年勾留されたあと、東京地検が起訴を取り消した「大川原化工機」の社長が講演。自身の経験を基に、取り調べの実態などについて話し、否認すると勾留され続けるいわゆる「人質司法」の問題を指摘しました。
(大川原化工機 大川原 正明 社長)
「取り調べの時におかしいことが沢山あって、任意の取り調べでも自分たちで録音やメモができず、弁護士も同席できない。そういう取り調べがあるというのは、そういう(ねつ造)事件の温床」
2月の袴田さんの再審公判は14日と15日に開かれる予定です。
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