リニア問題をめぐり、14日、静岡・川勝知事は、国がJR東海の環境対策は適切に行われているかモニタリングする新たな組織の立ち上げを検討していることについて「中立公正な人選を求める」と話しました。
リニア新幹線をめぐっては、トンネル工事に伴う環境への影響を懸念し、県は静岡工区の着工を認めていません。
先週、県庁を訪れ、川勝知事と面会した国土交通省の村田鉄道局長は、JR東海の環境対策が適切に行われているか確認する、新たな組織の立ち上げを提案しました。また、この新たな組織について、13日も斉藤国土交通大臣は…。
(斎藤 鉄夫 国土交通相)
「国土交通省としては、JR東海が静岡工区における水資源と環境保全の両分野について行う対策の状況を、継続的にモニタリングするための新たな有識者会議を開催したいと考えている。委員の選定など、調整を速やかに進めていく」
環境対策のモニタリングを行うための、新たな有識者会議の立ち上げを検討していると、改めて表明しました。一方、14日の会見で川勝知事は、この新たな有識者会議について「中立公平な人選を求める」と話しました。
(川勝知事)
「委員の選定は中立公平であること、議長は中立公正が確保、確認できること、今回JR東海の事業計画、事業の実施をモニタリングするということで、公正中立は極めて重要であると思っている」
新たな有識者会議の設置が、リニア問題進展のきっかけとなるのか。今後の動きに注目が集まります。
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