静岡・湖西市の浜名湖畔で17歳の男子高校生が遺体で見つかった殺人事件で、男子高校生は、友人の自宅でバイクをめぐるトラブルなどがあり、その後、行方不明になったとみられることが新たにわかりました。
(提坂 貴文 カメラマン)
「午前9時半ごろです、警察車両が規制線の中へと入っていきました。これから警察による捜査が始まるとみられます」
男子高校生の遺体が見つかった現場周辺では、15日も捜査員が浜名湖に遺留品などが残っていないか捜索しました。
この事件は2月9日、湖西市新居町の浜名湖畔で、袋井市に住む高校生で中国籍の少年(17)の遺体が見つかったものです。司法解剖の結果、男子高校生の死因は溺死で死後1週間ほど経過し、遺体には殴られた痕とみられる複数のあざがあったということです。
男子高校生が亡くなる1週間ほど前にあったという知人は―
(男子高校生の知人)
「すごい元気で活発で誰にでも話せる明るい子で、まさかという感じです」
Q:何か異変はあった?
「まったくないです。普通にいつも通りで何一つとして変わってないし、まさかその、すぐに殺される様なことになるとは全く予想できないし思ってもなかった」
県西部の定時制高校の2年生で、キックボクシングのジムに通っていたという男子高校生。真面目な性格で、交友関係も広かったといいます。
(男子高校生の知人)
「色んな話を聞いている限り、地元の友達もいれば、ボクシングの知り合いとか、仕事とか、そういうので色々とつながってたり」
Q:トラブルは?
「全くないですね本当に人生よくも悪くも楽しそうだし、楽しそうに人生歩んでいて。仕事とプライベートの両立をしていて」「有言実行するというか、自分が思い立ってることを行動できるタイプなので、もう無理とか逃げ腰じゃないので、頑張ってるし、応援してあげたくなるようなタイプ。いい子、元気で話しやすい子だったので、17歳で早い死で、もう考えられない。かわいそうだと思うしかないです」
また、男子高校生のアルバイト先の関係者は、私たちの取材に対し「これまで急に休んだことはなく、本人から連絡がなかったことを不審に感じていた」と話しています。
男子高校生の身に何があったのか、少しずつその足取りが明らかになってきました。
2月4日の夜に家族に「遊びに行く」と言って自宅を出た男子高校生。翌5日の未明、浜松市内の友人の家に複数人でいたことが確認されていますが、その後、行方が分からなくなり、9日、湖西市の浜名湖畔で遺体が発見されました。
その後の関係者への取材で、男子高校生は浜松市内の友人の家で友人のバイクをめぐりトラブルなどがあり、その後、行方不明になったとみられることが新たにわかりました。
警察は100人態勢の捜査本部を設置し、男子高校生が死亡した経緯を慎重に捜査しています。
【スタジオ解説】
亡くなった男子高校生の足取りが少しずつ明らかになってきました。
男子高校生は、2月4日の午後7時ごろ、家族に「遊びに行く」と言って自宅を出ました。そして、翌5日の未明には、浜松市内の友人宅に複数人でいたことがわかっています。その後、行方が分からなくなり、9日に湖西市の浜名湖畔で遺体となって発見されました。
関係者によりますと男子高校生は、浜松市内の友人の家で、友人とバイクをめぐるトラブルなどがありその後、行方不明になったとみられています。
続いて男子高校生の足取りを時系列でみていきます。
警察の司法解剖の結果、男子高校生は死後1週間ほど経過していたということで、2月5日に浜松市内で複数の友人と会った後、友人のバイクをめぐり何らかのトラブルに巻き込まれたとみられています。
男子高校生の家族は、7日に警察へ行方不明者届を出しましたが、その2日後の9日に遺体が見つかりました。
男子高校生の死因は溺死で、体には殴られた痕とみられる複数のあざがあったということで、警察は男子高校生が死亡した経緯を慎重に調べています。