20日は季節外れの暖かさとなりましたが、そうなると気になるのが「花粉」。実は静岡県は「花粉症の発症率」全国1位ということで、いまからできる花粉症対策を取材しました。
毎年、春にかけて多くの人が悩まされるのが“花粉”。街で話を聞くと、花粉シーズンの“本格到来”を前にすでに花粉症の症状が出ているという人も…
「一か月ぐらい前からちょっと感じています。花がむずむずして、ちょっとくしゃみがでる」
「2月入ってから。雨が降った次の日とかきょうはひどいですね」
「ことしは目がかゆいです、毎年違う。眠くなるしだるくなるし花粉症って嫌ですよね」
先日、医薬品メーカーの第一三共ヘルスケアから“ある衝撃のデータ”が発表されました。それは「花粉症の発症率が高い都道府県」をまとめたものですが、花粉症を発症した経験がある人の割合が全国平均で55.1%なのに対し・・静岡県はなんと74%で全国で1位!県民の7割以上の人が“花粉症持ち”という結果となっています。
そんな静岡県民にとって気になるのは、2024年の花粉量。調査を行っている県によると…
(県森林・林業研究センター 光本 智加良さん)
「ことしの花粉の量はどうですか…並みです!!」
この動画を手掛けたのは、花粉調査担当の光本さんです。2024年のスギ花粉の状況について詳しく聞いてみると…
(県森林・林業研究センター 光本 智加良さん)
「生理的な傾向で多くついた翌年は少なくなる傾向があります。昨年は多かったので今年は少ない(傾向の)年になっています。気象条件とから考えて多くなると予測していたが思ったよりも少なかった」
すでに先週から飛び始めていて、ピークは3月だといいます。
自身も花粉症だという光本さんは、“平均並み”といっても油断大敵といいといいます。
(県森林・林業研究センター 光本 智加良さん)
「残念ながら花粉症です、つらいですね。雄花が一つで花粉が40万個ある。並といってもものすごい花粉が飛ぶので基本的には油断しない方がいいと思います
一方、静岡市の病院によると「2月中旬から花粉症患者の数が急増した」ということです。
(おさだ耳鼻咽喉科 臼倉 洋子 院長)
「先週から多くなっている8割ぐらいが花粉症の患者さん」「できれば大量に飛散して症状がきつくなる前に受診されて、症状を緩和する薬を持っていた方が楽」
3月が飛散のピークと言われるスギ花粉。今からできる予防については「帰宅するときに花粉を家に入れない」などの対策のほか、コロナ対策も兼ねた「マスクの着用」が有効だといいます。
(おさだ耳鼻咽喉科 臼倉 洋子 院長)
「外から帰宅したときに玄関で髪やコートについている花粉を払ったり」「コロナ対策・発熱・感染症を防ぐ対策にもなるし花粉が入ってくるのを防ぐ対策にもなる。一番手軽なのはマスク」
症状が重くなる前に、今できる対策を確実に始めることが、春を快適に過ごすポイントになりそうです。
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