2月25日に閉館した静岡・沼津市の「あわしまマリンパーク」。カエルが大好きな人、カワウソを心配していた人、数十回も通ったという小学生など、様々な思いを持った人たちが最後の日を迎えました。
(坂井記者)
「午前8時すぎです。開館は9時半ですが、淡島に向かう船のチケット売り場には既に行列ができています」
「あわしまマリンパーク」最後の営業日となった25日、オープンを待つ行列の先頭に並んでいたのはアニメ“ラブライブ”のファンの男性。ここはアニメの舞台で聖地にもなっているため、多くのファンの姿が。
(東京から来た人)
「ここに着いたのは深夜2時くらい、遅くなってしまって入れなかっ たりとか、入るのが遅くなるのを避けたかった」
こちらの三島市から来た夫婦は…
(三島市から来た夫婦)
「子どもの時から来ていた。島を一周したことがないので、それを目的に来ました」
沼津市の内浦に浮かぶ無人島「淡島」にある「あわしまマリンパーク」
船でしか行けないところも、この水族館の特徴でした。約3分の船旅のあと、皆さんが真っ先に向かったのは…
(坂井記者)
「土産物店には既に行列ができていますね」
(沼津市から来た人)
「あわしまマリンパークのシールと、淡島神社の途中にある看板のキーホールダー」
「家族で来たり幼稚園の遠足で来たり。最後まで楽しもうと思って来ました」
1984年に開業したあわしまマリンパーク。40年間にわたり愛されてきましたが1月、施設の老朽化などを理由に2月12日での閉館を発表。すると、最後にもう一度訪れたいというお客さんが殺到。入場できない人も出る事態となったため、急きょ閉館日を約2週間延長したのです。
こちらは日本最大級、70種類250匹が展示されている「カエル館」。カエルが大好きで何度も通ったという人も…
(岐阜から来た人)
「見てると癒やされる。これからも元気でいてくれて、また会えたらなというの が一番の願いです」
(横浜から来た人)
「アラシ君です、コツメカワウソ。(神奈川県の)油壺マリンパー クが閉館になって、こちら に引き取られた。3か月に1回くらい通っているんですけれど、かわいそうだと思って来ている」
アシカショーにも多くの人が集まっていました。
(飼育員)
「なんと泳ぎながら行きますよ!そして、最後はこちらのゴールに、はいシュート!」
閉館を発表してから、多い日には1日1600人が訪れ、この1か月の来場者数は3万人。25日もあいにくの雨にも関わらず、多くの人の姿が…。そのため、レストランでは…「完売しました!」というメニューも…!
(東京から来た人)
Q:何回来た?
「数れきれない10回以上は来ています。僕が会社つくれるなら買収してあげたいくらい、何もできないので僕は、来てあげることしか」「できれば続けてまた再開してほしいなと思います」
今回、閉館とはなりましたが、再開を目指して新しいオーナー企業を探しているという「あわしまマリンパーク」
その日まで、生き物たちを手放さずに世話するため、現在、餌などの費用を募るクラウドファンディングを実施中で、3月9日、10日には、寄付してくれた人限定で「ファイナルパーティー」を開く予定だということです。
伊藤館長は「再開に向けて頑張っていきますのであたたかく見守ってください」と話しています。
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