先週は気温が20度を越えたかと思えば、その後はまた厳しい寒さになったりと、この寒暖差によりくしゃみや鼻水など風邪のような症状が出る人も増えているようです…その原因と対策を取材しました。
ちょうど1週間前、静岡市では最高気温が23度となり、2月とは思えない陽気で日中は暖かく半袖の人の姿もありましたが、夜になると、最低気温が15.6度と、いっきに7度以上も下がりました。
そして、先週の金曜日2月23日からの3連休は、県内では雨が降った影響により気温が大きく下がり、23日の静岡市は最高気温が7.5度までしか上がらず、一気に真冬の陽気となりました。
この時期の急激な気温変化について街の人に来てみると…
(60代女性)
「20日は半袖で昼間過ごしたが、21日は服をたくさん着込んで、家の中にいて体調はあまり、(気温差に)なかなかついていけない」
(70代女性)
「このまま冬が終わると考えると、体も気持ちも(気温に)合わせていかないと」
急激な気温の変化の適応に苦労する人の中には、体調に異変が出たと話す人も…
(80代男性)
「きょうはちょっと寒い。でも20日はすごく暑かったので…22日とか21日はちょっと寒いなという事で、鼻水がとどめなく出る。鼻水が止まるまで時間がかかり、ちょっとしんどいかなと」
この風邪のような症状は気温の変化と関係があるのでしょうか。静岡市で花粉症などアレルギー症状などの診療も行う東静岡クリニックの白川院長は、自律神経の乱れが原因の症状だと話します。
(東静岡クリニック 白川 京佐 院長)
「温度差によって体が慣れていない状態の時に、外部の気温差があまりにも激しくて、体が(温度差に)追い付いていかない、自律神経の乱れで、アレルギーのような症状が出るような状態だと考えられます」
「温度変化や気圧の変化に体が上手に対応できないと、頭痛やめまい、食欲不振、体がだるい、鼻水や喉がかゆくなったりすることがある」
この症状については温度差が原因で、アレルギーのような症状がでるため“寒暖差アレルギー”と呼ばれることもあります。
白井院長は、温度差が「5~10度」を超える場合は症状が出やすくなるため注意が必要だが、普段の体調管理によって症状の発症は抑えられるといいます。
(東静岡クリニック 白川 京佐 院長)
「5~10℃くらい温度差がある場合は、リスクはあると考えられます。普段から歩いたり有酸素運動をすると、血管が広がったり縮んだりして、自律神経が整うことはあるので、できるだけ普段から心がけた方がいい」
【スタジオ解説】
ここでポイントをまとめます。東静岡クリニック白川院長によりますと…
いわゆる「寒暖差アレルギー」とは、急な温度変化に体が追い付かず、自律神経が乱れて、鼻水や喉がかゆくなるなどのアレルギーのような症状が出る状態のことを言います。
これは温度差が「5~10度」を超える場合に症状が出やすいと言いますが、普段の体調管理によって発症を抑えることができるといいます。
これは、例えば普段から歩いたり有酸素運動を生活の中に取り入れることで寒暖差アレルギーの原因となる「自立神経の乱れ」が抑えられ症状が出にくくなるということです。
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