徳川家康のゆかりの地”浜松”。浜松城からほど近い民家で、2023年12月”不思議な穴”が見つかり話題となっています。果たしてその正体とは―。
不思議な穴が見つかったのは、浜松城から数百メートルしか離れていない民家です。家主が案内してくれたのは”家の庭”。
(穴を見つけた家主 加藤さん)
「ある日突然空いた穴です。去年の12月の初め頃。小さな穴が開いていた、のぞいてみたら奥が深く、周りを足で踏んだら、ごぞっと崩れ落ちた。60年以上暮らしていて、こんな穴が開いていると全然知らなかった」
穴は奥に続いているといいます。カメラマンが入口から中の様子を撮影してみると…
(堤坂 貴文 カメラマン)
「3メートルくらい進める感じがする。奥に石のようなものが積んでありますね。人が一人入れるかどうかという感じですね」
発見直後に中を確認したという家主の加藤さんに、中の様子を描いてもらいました。
(穴を見つけた家主 加藤さん)
「奥は石積みでふさがれている。縦の高さは2メートルはないけれど、立てる高さ。隙間からのぞける、まだ先があるような感じ」
いつ、だれが、何のために掘ったのか全く分からない”不思議な穴”。加藤さんが取り出してきたのは古い地図。江戸時代後期の様子を記した資料です。家の位置を確認してみると…浜松城からすぐの、番所のすぐ裏のあたりに位置していることがわかります。
(穴を見つけた家主 加藤さん)
「ほぼ防空壕だろうと思ったが、浜松城から近いのと、家のある場所は昔の武家屋敷があったので。宝が眠っているかなと想像した。埋蔵金的なもの、本当にわずかな確率ですけれども」
加藤さんが市に連絡したところ、1月に調査が行われたといいます。果たしてその結果は…市の担当者に話を聞きました。
(浜松市 市民生活課 大城 秀寛 課長)
「深く整地に掘られていて、ブロック積みもあるので、防空壕の可能性が高いかなと。近隣に聞いたり文献を調べて、ほかに見つかっているか、危険除去のためにどのような対応が可能か調査研究をしている」
調査を継続中だということですが、防空壕だと確定した場合は、危険がないように埋めるということです。
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