静岡県の川勝知事が能登半島地震の発生直後に登庁せず、長野県の自宅に滞在していたことについて、29日、県議会の自民党会派は、知事の初動対応を厳しく追及しました。
29日の県議会。自民党会派が追及したのは、元日に発生した能登半島地震をめぐる川勝知事の初動対応についてです。
(自民改革会議 小沼秀朗 県議)
「知事は度々有事の際は初動が一番大事と、迅速な対応の必要性を語っているが(危機管理監へ)1時間後の電話確認は遅くないか。元日から初登庁までの間、どこにいて何をしていたのか、発災後の初動が適切であったと考えているのかうかがう」
これに対し川勝知事は、長野県軽井沢町の自宅で随時報告を受け、必要な指示をしていたと説明しました。
(静岡県 川勝知事)
「発災時、私は軽井沢に滞在していた。午後5時9分に危機管理監に電話をした。危機管理監から、県内は震度4が最大で、大きな被害が確認されていない、県庁に登庁するには及ばないということだった。災害対策本部運営要領に基づいて即座に情報収集体制を敷いた。初動体制は適切だった」
川勝知事はこのように述べ、初動対応は「適切だった」との認識を示しました。
一方、川勝知事に対しては、1月4日、能登半島地震の支援について話し合う中部・北陸9県と名古屋市とのオンラインでの連絡会議に出席せず、地元メディアが主催する「賀詞交歓会」に参加していたことについても批判の声が上がっています。
知事の対応について、28日に公明党会派は「完全に判断ミスだ」と批判し、知事の「危機管理能力」に疑問を呈しました。
これに対し、川勝知事は…
(静岡県 川勝知事)
「災害マネジメント支援チームが現場に入ったところ、馳知事のご厚意で静岡県災害対策本部という部屋が用意されていた。私はすぐに簡易ベッド16床を送り、さらに災害マネジメント支援チームの増援をするために2人の派遣を決めた。常に万機公論で議論した上で、最善の結論を導き出す姿勢で取り組んでいる」
このように述べ「自身の対応に問題はなかった」との考えをあらためて強調しました。
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