藤井聡太八冠の「名人」タイトルへの挑戦権をかけたA級順位戦最終局が、静岡市で始まりました。28日夜に開かれた前夜祭では、藤井八冠が最終局の見どころについて解説しました。
29日、静岡市葵区の「浮月楼」で行われているのは「将棋界の一番長い日」と言われる「A級順位戦」の最終局。10人の棋士が総当たり戦で対局し、藤井聡太八冠の「名人」タイトルへの挑戦権を争います。
この対局を前に、28日夜、開かれた前夜祭。会場には、全国各地537人の応募者の中から当選した80人が参加し、多くの将棋ファンでにぎわっていました。
(参加者)
「藤井さん大好きです。ことし藤井君がどういう解説をするのか楽しみ。去年初めて来たが、なかなかチケットが取れない」
「トップ棋士の先生が集まるので、生で見られる貴重な機会。藤井聡太先生の応援ですが、名人として参加されるので楽しみ」
「めったにない名人の解説が聞けるということで、私たちにも分かるような丁寧な説明をしていただければと思う」
前夜祭では、最終局に挑むプロ棋士10人が意気込みを語ったほか、終盤には藤井八冠が登場。最終局の見どころについて解説しました。
(藤井聡太 八冠)
「今期のA級は大混戦で、対局される方は大変だと思うんですけど、見ている方からすると、これほど面白いものはない状況。あすは私も皆さまと一緒に対局を楽しみたい」
そして29日、大盤解説の会場には・・
(勝俣記者)
「藤井八冠が大盤解説をするということで、会場には多くの将棋ファンが訪れています」
(藤井八冠のファン)
「茨城県から朝5時半に(自宅を)出てきた」
Q:目当ては?
「藤井聡太名人です」
「寝ずに頑張ってみようと思っている。きょう終わってから夜走りで家に帰る」
「するどい読みの解説を聞けたら面白いかな。挑戦者が誰になるのか楽しみ」
そして、藤井八冠による大盤解説が始まりました。解説中にはこんなエピソードも。
(藤井八冠)
「実はこのかたち、私も前期の A級順位戦で菅井八段に指された。私が負けたんですけれど 優秀な指し方だと覚えています」
デビューのとき以来だというA級最終局の解説ですが、各棋士の対局を丁寧に解説していました。
対局終了が深夜に及ぶことが多々あるというこの対局。だれが藤井八冠と対局することになるのか、注目が集まっています。
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