2022年、元交際相手の女性を殺害し静岡市内の山林に遺棄した罪などに問われている男の裁判で、4日に被告人質問が行われ、男は改めて事件への関与を否定しました。
元交際相手を殺害し遺棄したなどの罪に問われているのは、住所不定・無職で38歳の男です。
起訴状などによりますと、被告の男は、2022年1月、静岡市内で元交際相手の当時37歳の女性の首を圧迫して殺害し、遺体を山林に遺棄した上、女性のスマートフォンを盗んでインターネットバンキングにアクセスし、計300万円を自分の口座に不正送金するなどした、殺人や死体遺棄、窃盗など4つの罪に問われています。
4日、静岡地裁で開かれた裁判員裁判では被告人質問が行われ、検察が事件の起きたとされる前後で、なぜ男のスマートフォンの電源がオフになっていたのか聞くと、男は「電源を切ったのではなくバッテリーが切れていたと思う」などと話し、改めて事件への関与を否定しました。
また、起訴内容を全面的に否認し、無実を主張している男に、裁判員から「無実の罪で逮捕されたとき、どう思ったか」と聞くと、男は「むかつきました」と答え、真犯人に対して思うことを聞かれた際は「素直に出てきてほしいと思う、被害者だけでなく僕にも謝ってほしい」と答えました。
裁判は3月8日に結審する予定です。